Fusion

FoldCreate3Dで折りたたもう!【Reactor】

FoldCreate3Dを使うと、こちらの動画のように入力データをパタパタと折りたたんだり、

折りたたむタイミングをずらすことでブラインドが動くような表現を作ることができて面白いです(^^)

折り目は縦横それぞれ等間隔で、という制限はありますが割と簡単にこのような効果を得ることができます。

使い方についていろいろと調べてみたのですがあまり情報がなかったので、ツールを使って試した内容を紹介いたします!

FoldCreate3DはパッケージマネージャーのReactorからKrokodoveをインストールすることで利用できます。

Krokodoveは、有償版のDavinci resolve または Fusion Studio でのみ利用可能なプラグインです。

本記事では、先ほど紹介した2つの作例を例にFoldCreate3Dの使い方についてまとめます。

ひとつめのハロウィンのカードが折りたたまれる出力のノード構成は次のとおり、

ふたつめのブラインドがぱたぱた動くような出力のノード構成は次のとおりです。

Settingファイルはこちらからダウンロードいただけます。遊んでみたい方は自由にお使いください(^^)

そもそもReactorって何?という方やReactorのインストール方法を知りたい方は以下の記事で解説していますので、こちらもぜひご参照ください。

それでは始めていきましょう!

このプロジェクトは以下の設定で作成しています。

  • 解像度:1920 x 1080 HD
  • フレームレート:24フレーム/秒

作成した時のPC環境は次のとおりです。

  • PC:DAIV Z7(マウスコンピューター)*2020年8月購入
  • CPU:Intel(R) Core(TM) i7-10700 CPU @ 2.90GHz
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER / 8GB
  • メモリ:16GB

FoldCreate3Dについて

FoldCreate3Dを使おうとした場合、Fusionページで Ctrl+スペース もしくは Effects Library からFoldCreate3Dを探すと思います。

そのとき、私の環境だけなのかわかりませんが次のようにツールが2つ出てきて、リストされるうちの上側に表示されるツールはうまく動作しませんでした。(何も出力が出ない状態)

もし同じような状態でうまくツールが動作しないときは下側に表示される方のツールを使うか、環境によって異なるかもしれないのでひとまず両方も使ってみることをお勧めします。

FoldCreate3Dのパラメータ

Controlsについては一通り確認して、それ以外のメニューについてはいくつかピックアップしていきます。

Controls

  • Size:何かしらのサイズを調節するパラメータだと思うのですが、ちょっとよくわかりませんでした^^;
  • Subdivision Width:横方向に折りたたむ際の分割数を指定します。
  • Subdivision Height:縦方向に折りたたむ際の分割数を指定します。
  • Grow In/Grow Out:完全に折りたたまれて非表示の状態(0.0)からすべて展開された状態(1.0)を設定します。このパラメータにキーフレームを設定することで折りたたむ動作を設定できます。
  • Type:次の3つからタイプを選択します。
    • Mapped:使い方を解読できませんでした…
    • Parallel:順方向に折りたたむ設定です。
    • Zig Zag:上から→下から、右から→左から、といったように互い違いに折りたたむ設定です。
  • Direction:Horizontal / Vertical のいずれかを選択します。
    • Horizontal:右上から下に向かって折りたたみ、一番下まで折りたたんだら左側に折りたたむという動作をとります。
    • Vertical:右上から左に向かって折りたたみ、一番左まで折りたたんだら下側に折りたたむという動作をとります。

      Flip Horizontal / Flip Verticalにチェックをつけると、折りたたみの始点と折りたたむ向きを変更することができます。
      デフォルト設定だとこのような感じで折りたたまれます。(Overlapの値を少し増やしています)
  • Fold Form:Most Recent / Least Recent のいずれかを選択します。
  • Fold Length:このパラメータの値を大きくすることで、1つの折り目が完全に折りたたまれる前に次以降の折りたたみを開始させることができます。ブラインドのような動作はこの値を大きくすることで実現しています。
  • Fold Curve:折りたたみ動作に緩急をつけることができます。この後の参考動画をあわせてみてみてください。
    • Liner:緩急をつけずに等速で動作します。
    • Ease In:動き出しはゆっくりで、徐々に早くなります。
    • Ease Out:動き出しが早めで、徐々にゆっくりになります。
    • Ease In/Out:Ease In と Outの組み合わせです。
  • Overlap:Subdivision Widthで分割した一列の折りたたみが完了してから次に進むか、オーバーラップさせて折りたたみ始めるかを設定できます。”1″に設定するとSubdivivision Widthが”1″のときと同じ動作になります。
  • Fadein Fraction:折りたたみ時のフェード具合を調整できます。

KD

  • Visibility > Cull Faces
    • Front:選択すると入力データの正面のみ非表示になります。
    • Back:選択すると入力データの背面のみ非表示になります。
  • Lighting:ライトや影の効果を反映させる/させないを選択できます。

Material

  • Diffuse:入力データの色合いを調節します。
  • Specular:ライトを使用した際の反射部分の色合いを調節します。
だいたいこんな感じです。実際に使って試してみたほうがわかりやすいと思います(^^)

ハロウィンカードを折りたたんでみる

それでは、こちらのノード構成を見ていきます。

FoldCreate3Dノードに接続する

画用紙に色違いの紙を2枚貼り付けたような感じにしたかったので、まずBackgroundノードを2つ用意して1つはイラストとマージ、もう1つを少し後ろにずらして(後述します)配置してこれらをFoldCreate3Dに接続します。

FoldCreate3Dノードの設定は図のとおりです。

カードを開くときは折り目ひとつで横に開くようにしたいのでSubdivivision Widthを”2″に、Subdivision Height”1″に設定し、Grow InGrow Outにキーフレームを設定してカードを開いています。

完全に開ききったあと、カードを閉じるときはSubdivivision Widthを”4″Subdivision Heightを”2″に変更して横に3回、縦に1回折りたたんでいます。

後ろに配置するBackgroundは、イラスト用のFoldCreate3Dからインスタンスを作成し、Transform設定で位置調整する部分だけインスタンスを解除して若干背後に位置するよう調整しています。

3D空間でカメラやライトを調整する

FoldCreate3Dは名前のとおり3Dデータとして扱われるので、Merge3Dノードに接続して最終的な見た目を仕上げるためにカメラやライトを配置して調整していきます。

まずShape3DでPlane(平面)を作成して色を付け、カメラの画角内に背景として収まるように配置します。

Camera3Dをちょうどよいポイントに配置し、Transformにキーフレームを設定してカメラを横方向に動かしています。

あとはSpotLightを配置して、Render3Dに接続してできあがる出力を見ながら調整すれば完成です。

ライトはSpotLightしか使わなかったのですが、AmbientLightも配置したほうがBackgroundの色がはっきりと見えて良いです。

Backgroundをブラインドのように動かしてみる

続いて、こちらのようにBackgroundをブラインドのように動かす方法を見ていきます。

ブラインドのように動かすFoldCreate3Dの設定ポイントと、3D空間に配置したノードに着目してご紹介します(^^)

ブラインドのように動かすポイント

横方向には折りたたまず、縦方向にだけ折りたたむようにしたいのでSubdivivision Widthを”1″に設定しています。

ブラインドの枚数はSubdivision Heightの値で調整することができます。ここでは25に設定しました。

ここまで設定すると下図のように上から下に折りたたまれる動作となり、ブラインド感がありません。

そのため、Fold Lengthの値をデフォルトの“1”から大きな値にして複数列が同じタイミングで折りたたまれるよう調整することでブラインドのような見た目にします。

ここでは1000に設定しています。

完全に同期させることはできないようですが、期待した出力を得ることができました。

3D空間に配置したノードの構成

FoldCreate3Dの出力をMerge3Dに接続し、観葉植物の3DオブジェクトCamera3DAmbientLightSpotLightを配置します。

観葉植物の3Dオブジェクトは、Free3Dからフリーのモデルを利用ダウンロードして利用しています。

3Dオブジェクトは次の手順で読み込ませることができます。

  1. ダウンロードした3Dオブジェクトファイルの中のobjファイルテクスチャ用のUV展開された画像をエクスプローラからEffects Libraryにドラッグ&ドロップ
  2. FusionページでEffects LibraryからNodesにドラッグ&ドロップ
  3. テクスチャ用の画像→3Dオブジェクトに接続すればOK

あとは、下図のように3Dオブジェクトとブラインド、カメラやライトの配置を調整してRender3Dに接続すれば完成です。

さいごに

使い方がわかれば割と簡単に使える面白いツールだと思います(^^)

Krokodoveの作者が公開しているこちらの動画もFoldCreate3Dを使っているようですが、どうやって作成しているのか見当がつきません><

以上です!